繊維産業におけるLCA人材育成

繊維産業における
LCA人材育成

 信州大学繊維学部(Fii)・カケンテストセンター・ボーケン品質評価機構・日本繊維製品品質技術センター・ニッセンケン品質評価センター・メンケン品質検査協会・ケケン試験認証センターで構成する「繊維産業におけるLCA人材育成コンソーシアム」を2023年度に発足しました。

 本コンソーシアムでは、国際的な産業や市場の変化に対応し、環境負荷を定量的に評価でき、クリーンなエネルギーの利用とAIやIoT、ビッグデータ等のデジタル技術を活用して、未来に向けた繊維産業を牽引できる人材を育成する「LCA人材育成共同講座」を実施します。研究プロジェクトは、繊維製品におけるLCAのプラットホームを構築し、繊維産業におけるCO₂排出量の削減を促進することを目的としています。

 本講座の成果は、経済産業省 令和4-5年度「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」によるもので、2025年度からは本コンソーシアム独自で進めています。

LIBRARY

アパレル製品の環境負荷
~カーボンフットプリント算定の手順書~Ver.2

SEMINAR


                  2025年 10月以降 開催予定

VISION

① 共同講座では,次の3つを主要テーマとして取り組み,実現を目指します。

繊維産業に幅広くLCAの考え方を普及する 【講座】

持続可能な繊維製品を目指して,リペア・リデュース・リユース・リサイクルを含む循環産業化の仕組みを構築する 【研究】

研究の成果を活用して,繊維産業でLCAのコンサルティングができる人材を育成する 

② 研究の⽬的・⽬指す社会像

 繊維製品を対象にしたLCAのオープンプラットホームを構築し、繊維産業におけるCO₂排出量の削減を促進することを⽬的とします。

繊維製品のライフサイクルにおいて、 各プロセスでのLCA評価を⾏い、俯瞰することで、 原材料からのCO₂排出量を減らす
必要性を定量的に認識

原材料からのCO₂排出量を減らすミッションを具体化し、 製造⼯程の廃棄、売れ残りの廃棄、使⽤後の廃棄を減らす
リデュースアクション、⻑寿命化アクションにつなげる

原材料からのCO₂排出量を減らすミッションを具体的に 定量化することにより、廃棄、回収を経て、リユースやリサイクル にループする循環型アクションにつなげる

③ 研究の概要・ミッションステートメント(2023~2025年度)

繊維製品のライフサイクルにおいて、 「原材料ー紡績ー織編ー染⾊ー縫製ー輸送ー店舗ー利⽤ー廃棄」 の各プロセスでのLCA評価を⾏い、俯瞰する具体的⽅法を構築し CO₂排出量削減アクションの優先順位の理解を進める

製品販売後のプロセスである「廃棄」時のCO₂排出量を 製品段階で予測して評価する⼿法を構築し、 リデュースアクションを起こす仕組みを確⽴

製品販売後のプロセスである「利⽤」時の寿命を 製品段階で予測して評価する⼿法を構築し、 修理を含む⻑寿命化アクションを起こす仕組みを確⽴

廃棄後の回収を評価する際の課題を抽出し、 仕組みづくりの基礎にする

回収後のリユース、リサイクルを評価する際の課題を抽出し、 仕組みづくりの基礎にする

CONTACT

信州大学 繊維学部 Fii

〒386-8567 長野県上田市常田3-15-1

TEL:0268-21-5454 FAX:0268-21-5374
Mail:fii@shinshu-u.ac.jp