生物のように世界を感じ,しぶとく,しなやかに動くロボットを創ろう!
本研究室の軸足は「機械的な柔らかさが生み出す知能的な振る舞い」にあります.既存ロボットの99%は固い材料で作られ,身体の変形は関節に集約されています.一方生き物は,筋肉,健,皮膚組織など3次元的に柔らかい素材で作り上げられています.そして,この柔らかい体を持つ生物は,例えばクラゲやヒトデなどの原初的な生物は,非常に少ない(分散的な)神経組織で,ほぼ無限大ともいえる自由度を制御します.そして,さらに原初的な単細胞生物である真正粘菌変形体やアメーバは,神経細胞さえ使わずに,われわれが生き物らしいと感じる適応的な振る舞いを生み出します.
我々梅舘研のメンバーは,この「機械的な柔らかさ」が機械と生物の本質的な違いであると捉え,機械的な柔らかさによりはじめて実現できる知能を研究しています.新入生は,これらのテーマを引き継ぐか,もしくはこれらテーマを組み合わせるなどして全く新しいテーマを立ち上げていただいてOKです.新しいテーマを立ち上げる際は,(1) 研究分野内のトレンド(全く同じものが既に無いか?),(2) 梅舘研や繊維学部の強みであるソフトロボット・自律分散システム・繊維学を活かせそうか,(3) 研究を取り組む本人の興味やキャリアの方向性に合うか,を吟味しながら,配属後1ヶ月程度で相談しながら決めていきます.梅舘研はソフトロボットに関しては,アイディアをすぐ形にできるように設備を整備しています.ともに,今までにない柔軟で新しいロボットを作りましょう!
(工事中,まだ未発表のものまでもっとたくさんの研究事例,ロボット,センサ,アクチュエータがあります.研究室に立ち寄られた際に,お見せできます)