日本農芸科学会にて腸ロボットを使ったワイン造りの研究を発表します

共同研究先の東京農業大学大学院 醸造学専攻 大西 章博 先生が指導教官の 山下 晃平さん(M2)が,日本農芸科学会2025@札幌にて腸ロボットを使ったワイン造りの研究を発表します.この研究は,腸ロボットを創り続けている中央大学中村太郎先生信州大学繊維学部 機械ロボット学科 バイオエンジニアリングコース田原研田原 祐助先生との共同研究で,梅舘研は花村朋樹さんが自律分散制御を担当しています.

ポスター番号:2E109 
発表開始時間:2025/03/05 13:15-
発表場所:  ポスター・展示会場
発表タイトル:蠕動運動型ミキシングポンプのワイン醸造への応用 Application of peristaltic mixing pump mimicking intestinal peristalsis in winemaking
著者:○山下 晃平1、植木 銀河2、丹野 喬瑛2、田原 祐助3、足立 凌輔2、榎本 優喜2、花村 朋樹3、梅舘 拓也3、中村 太郎2、曽 厚嘉1、藤本 尚志1、大西 章博11東京農業大学大学院 応用生物科学研究科、2中央大学 理工学部 精密機械工学科、3信州大学大学院 総合理工学研究科)

概要:本研究では,腸の蠕動運動を模倣したミキシングポンプを用い,ワイン醸造における破砕・搾汁工程の有効性を検証しました.腸ロボットを使いブドウを,異なる圧力・駆動時間条件で搾汁を行い,破砕,搾汁,発酵試験を実施し,エタノール発酵および有機酸生成への影響を評価しました.(実験結果は,是非会場で!)本研究は,蠕動運動型ミキシングポンプが食品製造プロセスにおいて有望な技術であることを示唆しており,今後の発展が期待されます.

我々のプロジェクトでは,物体の把持や移動運動にとどまらず,ソフトロボットの活動シーンを広げるために,一見ロボットからは縁遠い,発酵現象を取り扱い始めています.発酵現象を味覚センサにて計測することにより,自律分散制御のセンサーフィードバックを設計を目指しています.それにより,発酵具合により(動物の腸のように)破砕,混合するなど,腸ロボットの運動を変化させることで,プロペラやタンクなどの既存の硬い器具では出せない味覚づくりに挑戦しています.当学会に参加の方は,是非山下さんの発表にお立ち寄り下さい♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です