感覚・感性を数値化する計測・評価試験装置の開発

 人は製品に対して様々な印象を持ちます。この特性は「心地」と表現されます。
 心地を研究課題にするためには、心地の元になる感覚の性質を理解する必要があります。人はさまざまな感覚器を持ち、この感覚器に物理的・化学的刺激が加わることで感覚器が興奮します。その状態が中枢神経に伝わることで、刺激の強さや質的な違いを知覚することができます。また、刺激と反応は因果関係にあるので、数理モデルを用いて記述することができます。ただし、製品の使用条件によって刺激が異なり、これによって反応も変化します。さらに、心地はさまざまな単一感覚を統合した結果だと考えることができます。
 そこでK-Labでは、研究の初期段階として、刺激と単一感覚の反応を調査し、この関係を数理モデルで記述します。そして、この現象を再現する試験試験法を開発しています。このような試験法は、標準化されたものが極めて少ないので、
ISOやJIS等の工業標準化にも取り組んでいます。

参考:信州のファーストペンギンの取材を受けました

研究事例

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