太陽光で毒性を減らしてくっつける材料の開発
六価クロムは発がん性を有する毒性物質であり, 工場排水などからの除去法の確立が求められています. 今回, 開発したperylene/g-C3N4は太陽光に応答する六価クロムの光還元触媒として高い効率を示しました. また, perylene/g-C3N4をアルギン酸マトリックス内に固定化した材料は同様の光触媒活性を有するだけではなく, 生成した三価クロムを吸着する性質も示しました. この材料を用いることにより, 排水中の六価クロムを太陽光により光還元し, さらにその生成物を吸着除去するシステムを構築することに成功しました. 本研究に関する論文はJournal of Environmental Chemical Engineering誌に掲載されました.
Mahiro Oshima, Hiroshi Moriwaki; Construction of novel metal-free photocatalyst: Perylene adsorbed on g-C3N4 for Cr(VI) photoreduction under visible light irradiation, Journal of Environmental Chemical Engineering, 2025, 13, 115202.